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刈り取り前の稲です。

よーく見ると稲の間から黒っぽい穂が出ていますね。
みんなヒエです。


ヒエは、田んぼの中で生きるため独自に生きるために進化してきました。
だからヒエは、水田条件では生きることができますが、畑には生えません。


田んぼで生きるためにヒエがとった戦略は擬態です。
小さい時のヒエは、稲にそっくりで稲と見分けがつきにくいのです。もちろん農家さんはわかりますが、普通の人はわかりにくいと思います。


稲とわかりにくくすることで人が取り除くのを避けています。そして稲が穂をつけようとするといっきに伸びて、稲より先に穂をつけ種をばら蒔きます。


種の量も多くて、そうなると来年またヒエに悩まされます。


写真はオニビエ。
まだギリギリ種をばらまいていなさそうです。
穂だけでも刈っておくといいですね。
収穫の時ヒエごと収穫するとヒエの種がお米に混ざるという厄介な事も起こります。


でもこれだけのものを手で刈るのは重労働ですね。


こうなる事を恐れて除草剤を使うのです。
だから除草剤のメインターゲットは、ヒエなのです。