バナナは、熟しても種ができません。
種ありバナナは聞いたことないですね。
それは種ができない品種を選抜してきたからです。


じゃあどうやって増やすのかというと、株分けします。
バナナの木の元に小さなバナナの芽が出てきます。その芽を株分けするわけです。
苗を育てて、畑に植え付けるという意味で野菜的。
イチゴみたいな感じです。


だから、次世代は、親と同じ性質を持つクローンということ。
ジャガイモやサツマイモのような栄養繁殖（※）するものも同じです。


※栄養繁殖とは、種子を経由せずに根・茎・葉などの栄養器官から、次の世代の植物が繁殖する方法


クローンが問題となるのは、ある病気が蔓延すると、みんなダメになる可能性があるということです。
そういう意味で、種で増えることは、多様性を維持するうえでとても大切なこと。
現実にそういう事態でバナナがピンチになっています。


ちなみに日本で一番食べられている果物はバナナ。
バナナは、果樹（永年性作物）ではなく、草が大きくなったもの。
だからほんとはバナナの木とは言わない。
ほぼ100%輸入です。ほとんどがフィリピンから。