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有機物が分解される過程で、微生物によってアンモニア態窒素という形に変わり、その後、別の微生物によって硝酸態窒素という形になります。


そして、作物には、アンモニア態窒素を好む種類と、硝酸態窒素を好む種類があります。


アンモニア態窒素を好む作物は、

イネのような湿地性~水生の植物。

お茶のような酸性土壌好きの一部の植物。

になります。



稲のように空気の少ない条件下では、アンモニア態窒素を硝酸態窒素に変える微生物が働きにくいので、稲はアンモニア態窒素を好んで吸収します。

土壌が酸性条件下でもアンモニア態窒素を硝酸態窒素に変える効率が落ちるので、酸性土壌を好むお茶やブルーベリーなどはアンモニア態窒素を好んで吸収します。


一方、普通に畑で育つ野菜の多くは、硝酸態窒素を好んで利用します。


仮に、畑の排水性が悪く、土壌PHが酸性条件下では、有機物の分解がアンモニア態窒素の状態でとどまり、土にアンモニアがたまっていきます。


そうなると硝酸態窒素を好む野菜にとっては、アンモニア態窒素は利用しにくいだけでなく、逆に、根の発育を阻害されてしまいます。


そういう意味でも畑の通気性と酸度調整は有機物を畑に投入する栽培をする場合は重要な改善要素です。


ちなみに、よく使われる窒素化学肥料(硫安など)は、「アンモニア態窒素」です。
硝酸態窒素の形では、土に吸着しないし、水に溶けやすく、雨などで簡単に流れて無駄が多くなってしまうからです。