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アブラナ科の野菜の種取は難しいと言われています。

なぜならアブラナ科の野菜の多くは、自分自身の花粉で受精出来ず、他の花の花粉を使って受精するという性質があるからです。(自家不和合性という)


だからどうしても交雑しやすく、種を固定しにくいのです。


ただ、アブラナ科といっても属が違ったり、染色体の数が違ったりすることで実際はすべてのアブラナ科野菜同士が交雑するわけではないようです。
人工的に蕾受粉させれば交雑するようですが‥‥


では、すこし面倒ですが、アブラナ科の野菜をグループ分けしてみます。


【アブラナ科アブラナ属】で染色体数9のグループ
キャベツ ブロッコリー カリフラワー 芽キャベツ コールラビと交雑

【アブラナ科アブラナ属】で染色体数10のグループ
白菜 チンゲンサイ 油菜 かぶ 小松菜 水菜 タアサイ その他ツケナ類と交雑

【アブラナ科アブラナ属】で染色体数18のグループ
タカナ カラシナ かつお菜と交雑、それと染色体数10のグループの水菜と交雑の可能性あり

【アブラナ科ダイコン属】で染色体数9のグループ
大根 他の大根と交雑

【アブラナ科キバナスズシロ属】で染色体数未確認
ルッコラ

それぞれのグループ内では交雑の可能性が高いようですが、それ以外のグループ同士では、交雑しにくいようですね。


アブラナ科の種を採るときには、他家受粉と(他の花の花粉でないとだめ)なので、種を取りたい形質のものを5.6株選抜して、そばにまとめて植え採種するらしいです。


しかしながら虫や風などによって花粉が運ばれるため、ネットなどを張って、交雑を防ぐ必要があります。


染色体数10のグループのたね採りが品種が多くて、やっかいな感じがします。
ダイコンはいけそうですね。

少しややこしい話でした。