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日本の最初の肥料は生草です。
おそらく刈った雑草を積んだものを使っていたのだと思います。
この生草は、8 世紀の初めころからは、かなり一般的に使われていました。
そして、長い間、基本的な肥料は、生草と山野の草木を焼いた灰でした。


写真は、ただ雑草を野ざらしで積んだものです。
おおよそ、一年くらいでボロボロの土のようになります。


一般農民が家畜をもち、年中舎飼いし始めたのは中世にはいってから。
だから家畜糞尿を用いた堆肥が重要な肥料となるのは中世に入ってからのことです。


この堆肥は、山野の草木を青刈りのまま家畜小屋に入れ作られました。時には、焼いて灰にして施こすこともありました。
この堆肥は近世になっても使われ続けて、やがて人糞尿も補助的に重要視さるようになりました。


そして近世に入って、江戸や大阪など都市の発展し、葉物や加工原料農産物の販売が増えたことで、農民は農業外部からの肥料が買えるようになりました。主に油かす類、魚肥 、人糞尿が中心です。
明治の中期以後は加えて、ダイズかすが登場してきて魚肥とともに肥料の中心となりました。


化学肥料の登場は、明治の末期から。
過リン酸石灰が一番はやく使われるようになり、やがて硫酸アンモニア (硫安) が用いられるようになりました。


当初、化学肥料はほとんど輸入品をが中心でした。
 

でもほんの70年前くらいまで、多くの農家では家畜と一緒に生活していて、田んぼに生えている雑草は、今では考えにくいですが、貴重な飼料、肥料として取り合いだったそうです。