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いつから害虫を防除するという考え方が生まれたのでしょうか?
ここでいう害虫というのは主に稲の害虫をいいます。


明治のはじめまで、水稲に被害を与える害虫は、大雨や日照り、台風などの「天災」として
または、「たたり」のように考えられていました。


 
虫の語源は「蒸し」であるとされ、長らく虫は、蒸し、蒸しした状態から自然発生するとされていました。
つまり、虫は人知の及ばないところで発生し、当然人為的に防ぐことはできない自然現象と考えられていたということです。


人々は虫送りといった宗教儀礼やお札を田んぼに掲げて虫害がおさまることを願いました。
今でも地方ではこのような儀礼が残っていたりします。(写真は虫送りの絵)


僕も福井県で虫供養という儀礼に参加したことがありますが、昔の虫送りの儀礼の名残といわれています。


明治維新後西洋の暦やアメリカ、イギリスなどから農業の知識や技術が入るようになりました。
明治10年(1877年)に、ようやく政府が中心となって害虫の調査、研究が始まります。


人の手によって害虫が観察されるようになったのは今からたかだか140年前です。
化学肥料がつくられはじめたのもこのころです。農業を積極的に国を挙げて支援していきます。

この進め方が、実は今も続く上位下達の農業行政につながっているようです。

続く。