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トマトの単為結果性。

単為結果性とは、植物において受粉が行われなくとも果実を形成する性質を言います。つまり、単為結果性トマトとは、花粉がめしべにつく必要がなく実がなるトマトということです。
 

農業的にはどういう利点があるか。
 
 
今、トマトは冬でも食べられる周年栽培されていますが、冬でも食べられるのは、ビニールハウスを使って、かつ重油などを燃やして加温しているからです。
 
 
なぜ加温しなくてはいけないかというと、冬の低温下ではトマトは花粉がうまく作れず、花粉を運ぶ昆虫(マルハナバチなど)も寒くて飛ばないから。蜂の代わりに低温化で受粉を助ける植物ホルモンなどを使わざるを得ません。
 
 
単為結果性トマトはこのような冬期のトマト栽培において注目されています。ビニールハウスは必要ですが、加温しなくても、蜂を飛ばさなくても、トマトトーン(植物ホルモン)を使わなくても実がなります。
 
 
トマトの単為結果性というのを発現させる遺伝子の特定が進んでいます。
ちなみにきゅうりの実用品種はすべて単為結果性を備えています。
ナスなどでも単為結果性品種が出てきています。
 

単為結果技術は注目されています。単為結果によってできた果実には種がありません。自然ではなかなか起こりえないことをバイオテクノロジー技術で作り出しています。
 
  
そしてこの技術は、冬期栽培において、重油代の低コスト化、CO2の削減、ホルモン散布の省力化に貢献しています。