RIMG0506
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この時期、柿の蕾ができ、花が咲き始めます。
庭先などで柿を栽培していて、柿がよく採れる年と全然採れない年が繰り返されることがあります。それを隔年結果(かくねんけっか)といいます。
なぜそのようなことがおこるか?
 
 
理由はいろいろありますが、その理由の一つに放任による果実のならせすぎというのがあります。
 
 
写真のように、柿は今年伸びた枝(結果枝という)に花芽をたくさんつけます。
 
 
放っておくと、これらの多くが花を咲かせ、実をつけようとします。
果実をならせすぎた次の年は、枝に貯蔵する養分が減少するため、樹勢が弱まり、次の年の結果枝(花芽)が充実せず、結果翌年の実の数が極端に減少してしまいます。
  
 
そうならないように、この時期摘蕾(てきらい)します。
 
 
写真のように、一つの結果枝に1つの蕾を残すようにします。
基部の果実や小さい果実は取り除き、大体下から3番目くらいの果実を見て変形や障害がなければその蕾を残します。
 
 
結果枝が10㎝未満のものはそこについた蕾はすべて取り除きます。
 
 
この時期の摘蕾で、樹になる柿の数が制限され、毎年品質の良いおいしい柿をならせることができます。