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都会でよくみられるのが光害と言われるものです。

作物の中には、日長によって花芽を付ける習性をもつ作物があります。
つまり、日の長さを自ら感じて花芽を付けるスイッチを入れるということです。
 
通常であれば、日の長さは季節によって一定の期間で切り替わるので問題はないのですが
特に都市部においては夜間照明などによって植物の日長が誤作動することがあります。
 
特によく聞くのは、お米です。
お米は短日植物と言って、日長が短くなると出穂します。
しかしながら、夜間にお米に光が当たり続けるとお米は季節的には夏至を過ぎて短日になっているにもかかわらず、短日になったと認識せずに穂を出さなくなってしまいます。
しかも看板に充てている照明くらいの明るさでも出穂しなくなります。
 
ほうれん草でもそのようなことがあります。ほうれん草は長日作物ですので、日が長くなると花芽を付けます。つまり夜間照明がトウ立ちを誘発してしまうということです。
 
光害により都市部でのほうれん草栽培農家が減ってしまったということも起きているようです