植物を構成する要素をもう本当に単純化してしまえば、
C、O、H、N。
植物は、二酸化炭素(CO2)と水(H2O)と光エネルギーで糖(C-H-O)を作る。
そしてそれに窒素(N)をくっつけてアミノ酸にしている。
水(H2O)と窒素(N)が大切なのはわかる。
植物を構成 ...
カテゴリ:肥料
日本の肥料の歴史④
(成分表=米ヌカを使いこなす:農文協より)
米ぬかを肥料として使っている方も多いと思います。
最近は身近にコイン精米機があったりもします。
米ぬかは、ずっと昔から田畑で使われていたようなイメージがあります。
白米が食べられるようになったのは江戸時代ですか ...
日本の肥料の歴史③
日本の農業は鍬を使った農業が基本でした。
手鍬だから基本的に土を深く耕すことはできません。
土の表層をごちょごちょするだけです。浅耕栽培といいます。
一方、ヨーロッパでは家畜を使ってスキで深く起こす深耕栽培が中心でした。
明治以降、近代化の中で政府はヨ ...
肥料について考える⑧堆肥づくりと水分量と酸素量
堆肥を作るとき、微生物を働かせるためには、水分と空気を適切に管理することが大切です。
水分は含水率で表示し、60%程度が適しています。
これは手で硬く握りしめて、手に湿り気を感じるが指の間から水がでないくらいです。
これよりも水分が多いと堆肥は腐敗しやす ...
肥料について考える⑦堆肥づくりと炭素率
堆肥づくりは微生物をうまく働かせる環境づくりが大切になります。
中でも大切なのは、炭素率と水分量、空気量のバランスを良くすることです。
炭素率はC/N比ともいい、堆肥に使用される資材の炭素と窒素の割合のことを言います。
そして、出来上がった堆肥は20~30程度 ...
肥料について考える⑦もみ殻の成分
もみ殻の山!
大きく田んぼをしている方は、処理に困って燃すことが多いです。
立派な土壌改良材であり堆肥、くん炭などに利用できます。
もみ殻の成分です。(一例)
水分 8.04%
リグニン 20.3%
セルロース 31.8%
シリカ ...
日本の肥料の歴史②
江戸期から19世紀末ころまで、肥料の中心をなしたのはの魚肥でした。
その後、日清・日露戦争後になると、中国大陸からダイズかすが安価に輸入されるようになり、大正中期までは肥料は、ダイズかす中心の時期が続きました。
化学肥料については、まず1887年に東京人 ...
日本の肥料の歴史①
日本の最初の肥料は生草です。
おそらく刈った雑草を積んだものを使っていたのだと思います。
この生草は、8 世紀の初めころからは、かなり一般的に使われていました。
そして、長い間、基本的な肥料は、生草と山野の草木を焼いた灰でした。
写真は、ただ雑草を野ざらし ...
肥料について考える⑥ぼかし肥料と好気性菌と嫌気性菌
ぼかし肥料とは、油かすや米ぬかなど窒素を比較的多く含むの資材に、炭素率※の高いもみがらなどを混ぜて発酵させて作る肥料のことです。
油かすや米ぬかを直接肥料として与えるよりも、肥料の効果が早くでるので化学肥料的につかったりします。
よいボカシ肥料作り ...
肥料について考える⑤アンモニア態窒素と硝酸態窒素
有機物が分解される過程で、微生物によってアンモニア態窒素という形に変わり、その後、別の微生物によって硝酸態窒素という形になります。
そして、作物には、アンモニア態窒素を好む種類と、硝酸態窒素を好む種類があります。
アンモニア態窒素を好む作物は、
イネ ...