最終回です。 二十四節気、雑節、七十二候を時計を「時」「分」「秒」に読みかえて、1年という季節の周期を読むという考え方をしてきました。 時計は、今を知るためにあります。 正確に今の季節を知ることが難しかった時代、天気予報などがなかった時代に、二 ...
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暦の話⑫旧暦を農業にいかす5
最後七十二候です。 これは、もともと中国の太陰太陽暦にもありました。 ただ、中国の七十二候は、若干日本と季節のズレがあったため、その内容は江戸時代に日本バージョンに変更されています。 二十四節気をさらに細かく、5日ごとにわけて、その間の自然の変化が ...
暦の話⑪旧暦を農業にいかす4
じゃあ次、「雑節」はどうでしょう。 実は雑節は、日本で江戸時代に作られたもので意外と最近に作られました。 江戸時代の日本の主な農産物はなんでしょう。もちろん「米」ですね。 雑節はほとんどお米栽培に関連があると言っていい。 節分、彼岸、社日、八 ...
暦の話⑩旧暦を農業にいかす3
まず二十四節気がなにを表しているのかみてみますよ。 二十四節気は、ざくっと分けると4つの意味を表しているように思えます。 タイプ①昼夜の長短 春分・夏至・秋分・冬至・ 立春・立夏・立秋・立冬 タイプ②気温 啓蟄・清明・小満・小暑・大暑・処暑・小寒 ...
暦の話⑨旧暦を農業にいかす2
一年を時計のように考えてみる。 つまり、二十四節気を時計の◯時、と考えるなら、◯分に当たるものもあるんじゃないのか、、 ありました。「雑節(ざっせつ)」というものです。 これは二十四節気にさらに加えられたもので、節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、 ...
暦の話⑧旧暦を農業にいかす1
旧暦を農業にいかす事を考えるとき。おそらく2つのポイントがあるのではないかと思っています。 一つ目は、太陽暦(季節)の影響。 二つ目は太陰暦(月の満ち欠け)の影響です。 日本の旧暦は、太陰暦と太陽暦をミックスで使っている太陰太陽暦なのでそうなります。 まず ...
暦の話⑦二十四節気とは?
二十四節気とはなにか? よくニュースとかで出てくる、「大寒」とかって実際何を意味しているのかよくわからない。 この大寒は二十四節気といって、何を表しているかというと、太陽と地球の位置関係です。 細かい話ははしょってしまいますが、、、、 太陽暦 ...
暦の話⑥太陰暦の活用
太陰暦を残した理由は? それは、おそらく、日本や東アジアの人々が四季の動きにとても敏感だったからです。 実際、季節の訪れは太陽暦どおりに正確ではなく、微妙にズレています。 桜も毎年同じ日には咲きませんし、雪が降り始める時期も毎年違います。 農業 ...
暦の話⑤太陰太陽暦を使う理由
では、なぜ太陰太陽暦というややこしい暦をつくる国が出てきたんでしょうか。 前々回、日本や東アジアが月を基準に生活すると、色々な不都合が生じると書きました。 それは、日本をはじめとする東アジアは、農業が生活の基盤であることが影響します。 例えば、種 ...
暦の話④太陽暦を基準にした理由
太陽暦を基準としている国は、なぜ太陽を基準にしたんでしょうか? 太陽暦は、たどるとエジプトの太陽暦(ユリウス暦→ローマ帝国の英雄ジュリアス・シーザーが制定 )が元になっています。 エジプトの太陽暦は、ある季節に必ず氾濫するナイル川の氾濫時期を予測するた ...